Society5.0とは?その概念や仕組みについて解説

未来都市都市計画

みなさんこんにちは、まちづくりニュースです。
突然ですが「Society5.0」という言葉を聞いたことはありますか?

あまり聞きなれない言葉だとは思います。
しかし、今後の日本の方向性を考える上で、避けては通れないキーワードだと思います。

今日はこの「Society5.0」というキーワードについて、深掘りしていければと思います。

Society5.0とは?その仕組みは?

5.0ということは、1.0〜4.0もあるだろうということで調べてみました。
以下のように定義付けしているようです。

Society1.0(狩猟社会)

原始時代のことです。つまり、縄文時代以前ですね。

Society2.0(農耕社会)

2.0は農耕社会と定義するようです。稲作などが行われた弥生時代くらいでしょうか。

Society3.0(工業社会)

蒸気機関などが発達した産業革命以後の世界です。約300年前。

Society 4.0(情報社会)

インターネットの発達に伴う現代社会のことです。

Society5.0

Society5.0とは以下のようなイメージの社会です。

サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)

https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/

情報社会では、自ら大量の情報にアクセスし、各自答えを探しながら課題解決に取り組んできました。
しかし、部分的な解決にとどまり、本質的な社会全体の解決に向けた取り組みが効率的とは言えなかった側面がありました。

Society5.0の世界では、AIなどのビッグデータが各個人の生活(フィジカル空間)から得た情報を吸い上げビッグデータとしてストック(サイバー空間)し、そこで解析を行い、社会の多様で複合的な課題の解決策を提案してくれるという仕組みです。

Society5.0を目指す背景

日本及び世界は短期間で目まぐるしい経済発展を遂げてきました。「経済発展」は社会に以下のような変化をもたらしました。

経済発展に伴う社会の変化

  • エネルギー需要の増加
  • 食料需要の増加
  • 長寿命化、高齢化
  • 国際競争激化
  • 富の集中や地域間の不平等

経済発展は、人々の暮らしをよくしました。
電気ガス水道などのエネルギーに困ることもなければ、食べ物に困ることもなくなりました。
平均寿命だって数十年伸びました。

一方で、解決すべき課題もたくさん生じてきました。

経済発展により生まれた解決すべき社会課題

  • 温室効果ガスの削減
  • 食料廃棄問題
  • 社会コストの抑制
  • 持続可能な社会
  • 富の再配分や地域間の格差是正

このように、光あるところに影ありと言わんばかりに、経済発展に相反(トレードオフ)して解決すべき社会的課題は日々複雑化しています。

しかし、現在の社会システムでは経済発展と社会的課題の解決を両立するのはかなりハードルが高いです。

Society5.0の社会で「経済発展」と「社会課題の解決」の両立を目指す

https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/

新技術(AI・IOT・BD・ロボット・3D都市モデルなど)の活用

世界が発展とともに様々な課題に直面しています。
しかし一方で、人工知能(AI)、IoT、ビッグデータ(BD)、ロボット、3D都市モデルといった社会構造に影響を及ぼす新技術の進歩は目まぐるしいです。
日本は課題先進国として、これら先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れようとしています。
「経済発展」と「社会的課題の解決」を両立するSociety5.0を目指すべく、日々取り組んでいます。

イノベーションで新たな価値の創出を

地域、年齢、性別、言語等による格差を少なくし、人々の幸福度を全体的に底上げします。
さらにデータに基づいて個々の多様なニーズ、潜在的なニーズに対して、きめ細かな対応が可能となります。
具体的には、モノやサービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供されるとともに、社会システム全体が最適化されます。
無駄なエネルギーや食料が減り、経済発展と社会的課題の解決を両立していける社会に近づきます。
もちろん簡単ではありませんが、問題山積みの日本がモデル国として、世界に先駆けて取り組んでいきたい内容だと思います。

「人間中心」の社会へ

ロボットなどの様々な新技術の話が出てきたため、「人間中心」とは逆行しているように感じられる方もいるとは思いますが、つまりこういうことです。

これまで人間が行っていた作業を
→ ロボットやAIに任せる 
→ 煩雑で不得手な作業などから解放
→ みんなが質の高い生活を送ることができるようになる(HAPPY)

といったイメージです。任せられるものは任せてしまい、浮いた時間をより豊かな時間に使おうと言ったところでしょうか。

https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/

まとめ

「AIだのロボットだの、なんだか怖そう」

そう感じられた方もいらっしゃると思います。
でもこれらは、決して監視されるような社会を目指しているわけではありません(中国のような)

むしろ、より自由な世の中(社会)になることを目指しています。

これらは、国連の「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)の達成にも通じるものです。

こう言った内容を多くの人に知ってもらい、日本が未来が今少しでも明るくなることを期待しています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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